ゲレンデハウス

志賀高原をITで活性化するプロジェクト

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  • Report 2018年4月14日

    都内の大学に通う僕が、志賀高原に描く未来

    毎日物足りなくて、刺激が足りなくて。何か面白いものを見つけたい。面白いことをやりたい。そうして大学に入った僕は、「面白いこと」を探して、1年生の頃からハッカソンやアイデアソンなど、様々なイベントに足繁く通っていました。 ハッカソンとアイデアソンは、それぞれ、参加者の技術とアイデアを競うコンペティションのようなものです。一般的なアイデアソンは互いのアイデアを競い、それに優劣をつけたところで終わってしまうのが普通です。株式会社Shinonomeが主催した『星のアイデアソン』に参加したのが2月。『星のアイデアソン』は、他のアイデアソンとは明確に異なっていました。 「秀逸なアイデアは実際に実行に移す」という了解のもとスタートしたこのアイデアソンは、このコンセプトを聞いた段階から関わっている大人たちの想いや行動力の強さを感じ、また当日はその思いを一層強く感じるものでした。 アイデアソンを終えて、このプロジェクトに対して取り組み始めてからおよそ1ヶ月が経ちましたが、何としてもこれを成功に導きたい、という気持ちは日に日に大きくなっています。僕たちがこのプロジェクトを通して目指しているのは、「志賀高原に、若者たちが集う拠点の家をつくる」というものです。イメージとしては「秘密基地」を作る感覚に近いかもしれません。僕たちは、この拠点ハウスを志賀高原のゲレンデにあやかって『ゲレンデハウス』と呼んでいます。 ゲレンデハウスは誰に対してもオープンでありたいと思っています。時には、普段は都内に住んでいる大学生が。時には、スキー目的でやってきた外国人観光客が。もちろん、地元にお住まいの皆さまも。ゲレンデハウスで出会った皆で食卓を囲んで話をして、時には望遠鏡で星空を見上げて。気の利いたカフェやバーが、ハウスの裏口にあればもっといい。自分たちの畑で野菜なんかも作ってみたい。そんな、誰もが一度は憧れるような情景を思いながら、それを叶えるために動いています。 僕は北海道出身で、現在は都内に住んでいます。今年初めて志賀高原の地に立った時に、僕のルーツである北海道と風景や情緒が重なったように思いました。肌を冷やす2月の空気や、木々の風景、文字通り満点の星空。僕はすぐに志賀高原が好きになりました。そんな志賀高原を、僕たちが、そして誰もが、もっと好きになれる、もっと楽しめる拠点を作るために、僕たちは行動しています。 そんな志賀高原に魅せられた僕たちのために、Mountain Discoveryの湯本さんはじめ、多くの方の協力をいただいてこのプロジェクトは動いています。試験的にではありますが、志賀高原の魅力を伝える方法の一つとして東京の若者をメインターゲットにしたツアーを企画しています。そのツアーの内容を考える時には志賀高原の大自然をよく知る湯本さんにとても助けられていますし、このツアー自体もゲレンデハウスを志賀高原に建てる、ということの価値の一つになることを確信しています。 僕たちはこんなビジョンを持って、それを実現するために今日も行動しています。僕たちのプロジェクトが日の目を見る時を、僕たち自身も楽しみにしていますし、皆さんも楽しみに見守っていただければ、そして時には仲間に加わってもらえれば。そう思います。
  • Report 2018年4月14日

    迷っているならうちで力を試すといい、それからでも遅くない」その言葉に背中を押され

    私は大学院に進学し生物学を学んできました。順当にいけば食品や製薬会社の研究・開発に就職するコースが待っています。しかし就職活動が目前に迫り、このままその道を進んでいいものか私は迷い始めました。自分の本当にしたいことは何か、このままその業界に進んでそれができるのか。大企業に入って親を安心させたい一方で、自分が中心になってできる仕事がしたい……。色々な思いが交錯し足踏みをしていました。  そんな中で、大学サークルの同期だった種市隼兵、つまり株式会社Shinonomeの現CEOから志賀高原の地域活性化事業の話を聞き、自分の中で何かが燃え上がるのを感じました。 「迷っているならうちで力を試すといい、それからでも遅くない」 タイトルでも述べたこの言葉に背中を押され、ITという全く専門分野外の世界に足を踏み入れたのでした。  志賀高原、かつて人々の憧れとして一世を風靡した山。星も、雪も、人も素晴らしいのに、その良さはほとんど世間に伝わっていません。  私の故郷である北海道釧路市も、新鮮な海の幸や世界三大夕日に数えられる夕焼け、それに湿原や湖など自然が豊かな町なのに、どんどん過疎化が進んでいます。故郷が衰退していくのを見ているしかなかった私の目の前に、同じように人が減っている志賀高原を再生するチャンスが舞い込んできました。志賀高原には海外からのお客さんがたくさん来ますが、その人たちがもっと志賀の魅力に触れるための情報やネットワークが足りていません。私は、ITがその問題を解決してくれると信じています。  生物学を学んできた私にとって、科学が未知の領域を深掘りするものだとすると、ITに出来ることはまっさらな世界に新しい軌跡を刻み、点と点を繋げることだと感じています。そのITを駆使し、無限に広がる志賀高原の魅力を世界中に伝え、訪れる人たちにより大きな喜びを感じてもらいたい。私はそう考えています。
  • Report 2018年4月14日

    都民である僕がそれでも町興しに協力したい理由

    初めて自然を見て感動した日を、僕は忘れない。 農業体験でお世話になったホストの方が、最終日に連れていってくれた夏のゲレンデ。降り注ぐ満点の星空と、どこまでも広がる宇宙に圧倒され、気付いたら涙が溢れていたのを覚えている。よそ者の自分が歓迎されてるようで、全てのことが受け入れられたようで、"絶対ここに戻ってこよう"と子供心に誓ったものだ。 あの日中学生だった自分もいつしか大人になり、今では東京理科大学の出資の元、今度は教える側として、若い学生やクリエーターを世界とつなぐ、株式会社Shinonomeという会社を運営している。 「実家が経営する温泉宿で、面白いことをやりませんか?」 都会の喧騒に巻き込まれながら生きている最中、仕事先の人からひょんなことがきっかけで出たその提案は、まるで息苦しい生活にひと時の安寧をもたらしてくれるコーヒーのように、僕の心を魅了した。 こうして始まった、「星のアイデアソン」。30名ほどの学生が志賀高原山ノ内町に集まり、3日間かけて真剣に町興し事業についてのアイデアを考えた。この学生達は、僕たちと共に仕事をしてくれている、学生団体Unitusの優秀な子達だ。世の中がもっと良くなる為に、日々みんなに愛されるサービスを一緒になって作っている。 発表当日、この日の空気は、いつもと一味違った。 登壇する学生達も、町役場や観光協会の方々も、共同開催したマウンテンディスカバリーの皆さんも、立場は違えどみな真剣に、この地域を良くしようと取り組んでいた。 帰る時間も忘れ、日が暮れてもなお議論は繰り広げられる。それに呼応するように宿の飼い犬が大きく吠え、さらに湧き上がる様な不思議な空間。志賀高原中の熱気を取り込み、まるでギュッと詰め込んだかのような一夜の出来事は、一体何をもたらしてくれるのだろう。 そうだ。僕がやりたいのはこういうことだったんだ。若い人たちは、無限の感性と、新しい視点を持っている。彼らの可能性と、世界を繋げる窓になりたいから、"篠の目"という会社名をつけたんだった。 心の凝り固まっていた部分がほぐれていく。このような気持ちには、きっと都内ではなれなかっただろう。志賀高原を舞台にした小さなきっかけが、僕を変えてくれた。同じように僕も、微力ながらこの町に恩返しをしたい。色んな人を巻き込んで、少しずつではあるが凍り付いた歯車が動きはじめた。 この気持ちを、この衝動を、もっと多くの人たちに届けたい。果てない夜空の先にある、あの地まで。あの日見た星空は、今も変わらず輝き続けている。